仕事ができない人ほど漫然とメモ取りがちな理由 効果が見えないやり方に甘んじている人多数

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ブロックをレゴのように組み合わせると、レポートに形を変えたり、議論のネタになったり、新しい提案が生まれたり、イノベーションが起こったりするなど、より大きな成果物に発展させることができます。

サンフランシスコのコンサルティング会社でアナリストの仕事を得ることができた私は、日々数百通ものメールを受け取り、複数のデバイスから着信音が鳴り続ける仕事で情報の海に溺れていました。対処法はただ1つ。とにかくメモを「書く」ことからスタートです。

会議中、電話の間、ネットでリサーチ中にどんどんメモ。研究論文に目を通し、クライアントに見せるスライドに使えそうだと思うと、それを書き留める。

ソーシャルメディアで見つけたアイデアをメモして、社内でシェア。先輩からのフィードバックは、しっかり理解したことを確かめるために書いておく。新しいプロジェクトに着手するたび、コンピューター上に専用スペースを設けて、関連する情報をそこへ集めて整理し、次の行動計画を決められるようにする。

いつしか必要な情報を必要なときに取り出せるまでになっていました。企業のためのコンサルティング・プロジェクトに関わったことで、「これはビジネス上の資産にもなり得るのでは」と気づきました。

アメリカにおける物的資本、たとえば土地、機械、建物の総価値はおよそ10兆ドルですが、人的資本の総価値はその5倍から10倍と見積もられています。人的資本には「人が持つ知識とノウハウ――彼らが受けた教育、経験、叡智、スキル、人間関係、常識、洞察力」が含まれます。

何を書いたか分かるようハイライトする

メモをなんでも書き込める備忘録や日誌だと考えましょう。自分がもっとも収集(キャプチャー)したいもの、学びたいこと、調べたいこと、共有したいこと。自分にとって重要なテーマを2、3種類確認するところから始めましょう。意識して心に響く感覚に気づけるようになると、メモの取り方が上達するうえ、自分自身について、より深く理解できるようになります。

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