ムーギー:多様な学生と適切な関係を構築する「コミュ力」の有無が、ミネルバ大学とのフィットには決定的に重要な要素であるように思います。
それにしても大学時代から、精神的な「ウェルビーイング」の重要性や管理の仕方を学べれば、社会に出て仕事でメンタルを病むリスクも減らせそうですよね。社会のストレス度が高い日本や韓国の大学も、ぜひ取り入れてほしい教育カリキュラムです。
教育の使命は、「社会に貢献すること」以上に、そもそも「自分を幸せな状態におく方法を教えること」だと個人的には思います。
学長自身の「原体験」とは?
ムーギー:それではここで、「学長ご自身への質問」をしたいと思います。
マギー学長は最近、ミネルバの学長に選出されました。これまでもほかの名門大学で教鞭を執り、成功されていたのですが、なぜミネルバを選ばれたのですか?
マギー学長:私がミネルバ大学に声を掛けられたのは今年の初頭で、まだミネルバ大学に入って、長い時間は経っていないときです。
私の略歴を申しますと、ペンシルバニア大学で学び、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン大学で哲学の教授を務めたのち、社会的バックグラウンドに関わらず多様な学生が教育を受けるための非営利組織を2つ立ち上げ、資金調達も含め成功裏に導きました。そのことが目に留まったのだと思います。
ムーギー:教育業界で誰もが憧れるビッグネームの大学にいながら、そのような非営利組織立ち上げに身を転じられた理由は何ですか?
マギー学長:それは、私が子どものときの「原体験」にさかのぼります。
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