最後に、私たちの社会の教育機関は「教育のイノベーション」に取り組んでいるかという疑問である。
社会の変化に対応せず、机上の空論をできるだけ難しく教える教育者や、昔からのプログラムを惰性で継続していることも少なくない。
スキルが身につくわけでもなく、自分をより深く理解できるわけでもなく、教養として知的に面白いわけでもない、まさに「誰も得しないような授業」の数々。
(一部の素晴らしい教師と授業を除き)教える側も教えられる側も、双方向で「つまらない」と思っており、教えで育まれるものがほぼない授業のなかで、「イノベーションをもたらそう」という教育機関が実に少ない。
「陳腐化した教育」になっていないか?
この意味で、とくに教育関係の方々には「新時代を担う子どもたちに、自分の学校は陳腐化した教育をしていないか」を真剣に検討していただきたい。
社会人になってからももちろんたくさん学べるが、いちばん頭の吸収力が高い年代の若者に、
「ミネルバの成功」から学ぶことで、私たちの社会の教育改革に一石を投じ、時代を担う私たちの子どもたちが「もっと楽しく、社会と自分の人生に役立つ教育」を受けられるような教育改革につなげたい。今回のインタビューが、そのための一助になれば幸いである。
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