驚くべき「ミネルバ流アクティブラーニング」の神髄
前編では、世界から注目されるミネルバ大学がさらなるスケールアップをはかるため、世界の拠点都市を増やそうとしており、その候補都市のひとつとして日本も俎上に上がっていることを取り上げた。
後編では、大きな成功を収めてきたミネルバ大学がさらにどう進化していくのか、また「国際性」「多様性」を重視する教育方針の背景にある「ミネルバの学長自身の原体験」とは何なのか、その2つに迫っていきたい。
ムーギー・キム(以下、ムーギー):本インタビューの前編記事「合格率1%『世界最難関大学』、凄さを総括してみた」でも触れましたが、「アクティブラーニング」というと、教育界でバズワードになっていて、日本の教育シーンでも、どこもかしこも「アクティブラーニング」を標榜しています。
しかしながら、どうも形式的で効果的な学習になっていないケースも散見されます。
「効果的なアクティブラーニングの実践」でも定評があるミネルバ大学から見て、その効果を発揮するためには、何が必要だと思われますか?
マイク・マギー学長(以下、マギー学長):まずは、「参加する人が目標をもって参加していて、学ぶ意欲が高いこと」です。そうでなければアクティブラーニングは成立しません。
また、教師側も自分がその場で唯一のエキスパート的な存在になるのはダメで、いかに自分が専門とするトピックであろうと、授業での対話を通してファシリテーターに徹し、「参加学生から学ぼう」という姿勢が大切です。
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