ムーギー:次の質問です。「東洋経済オンライン」の読者のみなさんが関心あるのは、日本の教育機関や教育政策は、「ミネルバ大学の成功例から何を学べるか」ということです。ズバリ、世の中の教育機関は、ミネルバ大学の何をヒントにするのがよいと思われますか?
日本が「ミネルバの成功」から学ぶべき「3つのこと」
マギー学長:3つ挙げるとすれば、まずは「①国際的な環境づくり」です。
世の中の重要かつ複雑な社会問題で、国際的な協力が不要な問題はほぼありません。文化の違いに対する理解も重要です。
先日、パキスタン、韓国、ナイジェリア、ウクライナなどの学生が「Gender Equity(男女同権)」について議論しましたが、性平等のコンセプトが国や文化圏で大きく違うことが浮き彫りになりました。世界各地の文化の違いを学ぶ教育機会が重要です。
次に、「②学際的なカリキュラム」です。
1つの分野の学問で解決できる問題などなく、多くは「複合的な学問の視点」を横断的に融合して取り組まなければ解決できません。
ミネルバでは「コンピューターサイエンス」「自然科学」「社会科学」「ヒューマニズム」などを学際的に学べるようになっています。
そして3つめは、「③生徒各自の興味を伸ばし、次のステップにつなげてあげる試み」です。
たとえば「コンピューターサイエンスをより深く学びたい」という学生が、AI分野などをより深く学べるようにしています。
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