ムーギー・キム(以下、ムーギー):ミネルバ大学は、世界中で注目を集めています。ネット検索すれば貴校に関する記事はたくさん出てきますし、日本のテレビでも多く取り上げられています。
今日は、ほかでは聞かれなかったような、「ミネルバ大学の成功から、日本の教育改革が参考にすべきこと」を中心にお伺いしていきたいと思います。
ミネルバ大学が「生徒に重視している」2つのこと
ムーギー:安心してください。100万回は聞かれたであろう「どうすれば、ミネルバに入学できますか?」なんて野暮な質問はいたしません。
それでは、ひとつめの質問です。ミネルバのことを調べれば調べるほど自分の子どもを入れたくなる人は多いと思いますが、ズバリ、どうすればミネルバに合格できるでしょうか?(笑)
マイク・マギー学長(以下、マギー学長):(笑)それはちょうど、最近のNHKでの取材で訊かれたことと同じです。その放送が存在するので、そちらをご覧いただければと思います。
基本的には、「創造性(Creativity)」と「これまで社会を、世界をよくするためにどのような活動をしてきたのか」の2点を重視しています。
ムーギー:日本の大学では、AO入試前に突然ボランティアをして「大学が望む人材像のフリ」をする人も多いのですが、受験の半年前の活動ばかりではなく、もっと以前から「人生を通じて取り組んできたこと」をご覧になるということですね。
ところでミネルバ大学のロゴは、とてもユニークな形ですね。なぜ、このロゴにされたのですか?
マギー学長:これは、実は日本の有名な書道家が書いてくれたロゴです。
ムーギー:ああ、どおりで和の雰囲気があるわけですね。何か、京都のお寺でお坊さんが書いてくれそうな雰囲気があります。
マギー学長:京都は、私も大好きな場所です。父が仕事でよく京都を訪れていました。
ムーギー:そうでしたか。現在、日本では岸田政権が、海外から名門大学を誘致し、「日本発国際的アントレプレナー」を増やそうとしています。
京都でも結構前からその動きがあり、「国際化」や「起業家支援」に熱心な都市なんですよ。ミネルバのみなさんにも、日本、とくに京都への進出を、ぜひご検討願えれば幸いです。
マギー学長:私たちは日本にとても興味があるので、うれしく思います。
ムーギー:ミネルバ大学はキャンパスを持たず、「サンフランシスコ」「ベルリン」「ロンドン」「ソウル」「台北」「ブエノスアイレス」「ハイデラバード」という世界7都市を4年間で回りながら学ぶというユニークなプログラムです。
東アジアの都市も多くありますが、「どんな基準」で国や都市を選定されているのですか?
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