「韓国人は、日本人と別人種」と考える人の超盲点 「私もモンゴル人力士に似ている」と思ったら…

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日本人のルーツに関する「科学的・学術的な論文に基づく教養と国際感覚獲得の旅路」へ、ムーギー氏がご案内します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
「グローバルな視点」で見た時、日本は他国に比べ、どのような国なのだろうか?
これに答えるのが、『最強の働き方』『一流の育て方』などのベストセラーでもよく知られる、著作累計70万部のムーギー・キム氏。京都に生まれ、日韓両国の文化の中で育ち、フランス・香港・シンガポールで学び働いてきた。
そのムーギー氏が「人生を通じて最も書きたかった1冊」という新著『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。:文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書』が発売された。「韓国へのイライラ、日本へのモヤモヤが、同時に解消する」「両国の視点で、フェアに書かれている」「都合のいい部分ばかりつなげず、確かな学術論文に依拠している」と多方面で反響を呼んでいる。
本記事では、ムーギー氏が「『韓国人は、日本人と別人種』と考える人が陥りがちな超残念な深刻盲点」について解説する。

日本人と韓国人は「DNAはほぼ一緒」という科学的常識

まず、エリザベス女王陛下が崩御されたことに、心から哀悼の意を表したい。私ですら悲しいのだから、イギリスの皆様の心痛はいかほどのものだろうか? 2週間以内に国葬の見通しとのことだが、国葬とはこのような方に対し、広いコンセンサスがあるなかで静かに執り行われるべきものであろう。

さて、日本と韓国「歴史問題がどうも決着しない」深い訳「豊臣秀吉=虐殺者」韓国人がまだ許せない深い訳など、私が本連載のコラムを書くたびに、ヤフコメランキングや雑誌アクセスランキングでしばしば1位に輝くが、同時にコメント欄が激しく炎上し、焦土と化す。

気弱な私のハートにグサッとくる言葉でいえば「韓国人は日本人と違う人種だから、付き合わないほうがいい」

しかし毎回「ちょっと待ってよ!」と思うのは、日本人と朝鮮半島の人々は人種的には同じ黄色人種、モンゴロイドである。DNA検査でも、ほとんど塩基配列が一緒だということはご存じだろうか?

言語や伝統的な宗教哲学、政治体制の違いと文化の違いから、「民族的には異民族」だが、

日本と朝鮮半島で、人種は同じ

である。

だからこそ両国を比較すると、人種はほぼ同じなのに、「日本のこのような独自の文化はどこから発達したのか」という興味深い問いへの答えが浮き上がるのだ。

今回は新刊『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』から、日本人のルーツに関する、(ネットの無責任な書き込みではなく)科学的・学術的な論文に基づく教養と国際感覚獲得の旅路にご案内しよう。

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