新庄剛志監督が就任会見で見せたリーダーの資質 決して「面白い人」「変わり者」ではない
会見のメインである代表質問の最後で、「吉村GM」という名前を連呼したことに、プロ野球ファン以外の人々は「誰?」と驚いたのではないでしょうか。確かに吉村前GMはファイターズにおける重要人物であり、長きにわたって球団を支えてきた人ではありますが、その熱っぽい口調に新庄さんの義理堅さが表れていました。
注目度アップだけでも監督人事は成功
あらためて今回の就任会見を振り返ると、新庄さんのコメントはすべてが即答。考え込んだり、言葉に詰まったりするシーンはほとんどなく、瞬発的に言葉を発していました。
笑顔で即答を続けるため「何も考えてない」「感覚だけで話している」などと思われがちですが、結果が伴うようになればそんな見方は消えるでしょうし、むしろこれほど頼もしいリーダーはいません。発する言葉の大半がわかりやすく、メッセージ性も伴っているだけに、成績次第ではプロ野球の世界だけでなく、令和の新たなリーダー像となる可能性を秘めています。
会見の途中からインタビュアーだけでなく畑オーナーまで、新庄さんのことを「監督」ではなく「ボス」と呼びはじめていました。それだけの吸引力がある人だけに、まずは「現場で接する選手たちがどう変わっていくのか」が楽しみです。もちろん新庄さん自身も、驚きを伴う話題を提供し続けながら、自らも変化し続けていくでしょう。
ここ5年間ファイターズはパリーグの6チーム中、5位、3位、5位、5位、5位と下位に低迷していますが、来年は成績とファンサービスの両面で注目が集まることは間違いありません。そんな注目を浴びることは、ファイターズというチームにとっても、選手たちにとってもプラスであり、この点だけを取っても新庄さんの監督就任は意義深いのです。
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