新庄剛志監督が就任会見で見せたリーダーの資質 決して「面白い人」「変わり者」ではない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「背番号は……僕のイメージって言ったらやっぱり(現役時代につけていた)1番じゃないですか。『1番をつけたい』という気持ちもあるんですけど、やっぱり主役は選手。『スター候補を僕が育てて、その子に1番をつけてもらいたい』って思ってるんで、その子が育つまでは……(突然立ち上がり、手を上げて)僕が1番つけま~す!ありがとうございま~す!まずは僕がつけま~す!目立ちま~す!」

「(『全国民にメッセージを』と言われて)もう暴れまっせ~ホンマに。楽しみにしておいてください。新しい野球というものを作っていきますんで、乞うご期待」

試合中にインスタライブで発信も

今回の就任会見で個人的に最も印象的であり、今後注目度が高まっていくと思われるのが、SNSに関する受け答え。新庄さんは監督就任発表後の10月30日、「たまにファンが選ぶスタメン試合を検討しています。その時はよろしくお願いします」とツイートしていました。

当時は「いやいや、さすがにそれはできないのでは」という声が多かったのですが、会見でSNSでの発信について聞かれたとき、「(『その質問が来たか』というノリで)おお~、それは球団のほうと話し合いして。僕、至らんことをよく挙げるからルールを作ってもらって」とコメント。さらに、「本当はね、今の時代SNSっていうのはものすごく大事なものだと思うんですよ。『できたら試合中にインスタライブとかさせてもらったら最高かな』って……そのへんは話し合いを詰めていくので、また報告します。すいません」と言って笑顔を見せました。

本当に実現するかは未知数ではあるものの、挑戦しようと思うこと自体が画期的でしょう。しかも球団主導ではなく、現場サイドの新庄さん自身が発言したことで、組織としての風通しのよさを感じさせたのです。

そして新庄さんの人柄を探るうえで、もう1つ挙げておきたいコメントは、恩人への感謝。

新庄さんは代表質問の最後に、「僕とあっちゃん(稲葉篤紀GM)とタッグを組んでいくんですけど、僕たち1年目じゃないですか。そのうえで、吉村(浩)前GM(現・統括本部長)という人の力が物凄く大事になってくるし、吉村GMがいてくれないと僕は嫌だし、吉村GMの推薦で僕はこの場所にいれるんで、これからはわからないことがあったら吉村GMに聞いて、相談して、ケンカしながら、あっちゃん稲葉GMと一緒にタッグを組んで、球団とファンのみんなと楽しく厳しくやっていきたいなと思います」とコメントしました。

次ページ「吉村GM」を連呼した意味
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事