芋づる式にあぶり出された「日本のリーダーの質」
女性蔑視問題で世界の非難を浴びた東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任しました。
最後の会見でも自らの実績を並べ立て、恨み節で締めくくり、決して往生際がいい態度とは言えませんでした。
この騒動の過程で、火に油を注いだのが、彼を擁護するかのような政財界のリーダーの発言。次から次へと白日の下にさらされるリーダーと言われる人たちのあきれた言動に、こんな問いが浮かびます。はたして日本のリーダーの質は「劣化」しているのか。
今回の森会長の騒動は、まるでリトマス試験紙のように「時代についていけていないリーダーたち」を芋づる式にあぶりだしました。
蔑視発言を「そんなこと」「どうしてもお辞めになりたいということだったら、また新たなボランティアを募集、追加せざるをえない」と無神経に言い放った自民党の二階俊博幹事長。
「日本社会というのは、ちょっとそういう本音のところが正直言ってあるような気もしますし、こういうのをわっと取り上げるSNSっていうのは恐ろしいですね。炎上しますから」と森氏への明確な批判を避けた経団連の中西宏明会長。
森氏から「男泣き」され、後任を託され、ペラペラと「密談」の内容を記者に話す日本サッカー協会の川淵三郎元会長。
今回は、時代遅れの日本のリーダーを「反面教師」にした「共感力」の大切さについて解説します。
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