海外でもあった「女性が入ると会議が長引く」発言
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の「女性が入ると会議が長引く」発言は、森会長の辞任という形でいったんの決着が図られようとしています。
実は、2017年6月、アメリカのUber社の74歳の取締役会メンバーが「(女性役員が増えるということは)もっとおしゃべりが増えるということだ」とまったく同様の発言をし、大炎上したことがありました。この人は即日、「すべての責任を取る」と職を退いたのですが、それぐらいに「許されざる発言」だったわけです。
世界からの猛烈な批判を受けて、ようやくの退任となったわけですが、日本の女性活躍推進の機運に逆らう「致命的なミス」だったことを、ご本人や彼をかばう周囲の人々は、全く理解できていなかったのかもしれません。
そもそも、会議の席で「女性がよくしゃべる」というのは、事実とは真逆の「フェイクニュース」です。欧米の無数の学術的研究によって、仕事や公的な場において「男性のほうが、圧倒的に話が長い」ということが証明されています。そして、女性は、はるかに「男性によって話を遮られやすい」ことも問題視されてきました。
「なぜ、この発言が本質的に問題なのか」を掘り下げながら、日本人の多くが持つ「話が長い」という悩みの解消法について考えていきましょう。
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