話をして、それを誰かに聞かせること自体が「権力」の証しであるため、「力を誇示したい男性は多弁になりがち」であることがハーバード大学の研究でわかっています。
この「『だらだらしゃべり』『俺の話を聞け』おじさん」はそこかしこにいます。私の会社で1000人の会社員に対して行った調査では、「社長のコミュニケーションの問題点」という質問で最も多かった回答が「話が長い」でした。
こうした自覚のない「俺様タイプ」の長話につける薬は実はあまりないのですが、一方で、ごく常識的な人々からも「話がついつい長くなり、端的に伝えられない」というお悩み相談をよく受けます。とくにリモート会議になり、相手の表情などが読みにくくなり、時間も制約されるなかで、課題意識を持つ方は増えているようです。
では、「端的に伝わる話し方」とはどういうものでしょうか。だらだらしゃべりを一気に解決するシンプルクリアな「話し方の『型』」を紹介しましょう。
基本中の基本は「結論→中身→結論」
これはアメリカの子どもたちが、大勢の人の前で話すときに教えられる「鉄板ルール」です。
【Middle:中身】〇〇〇は…………………………………です。
【End:最後】〇〇〇について紹介しました。
「キーメッセージ(結論)に当たる一言を、最初に準備し、必ず『3部構成』にするべし!」と小さいころから、いやというほど、たたき込まれるのです。よく、キーメッセージというパンで中身の肉を挟む「ハンバーガー」の形で教えられたりもします。
それに対して日本人には、「話の順番」を意識せず、頭に浮かんだまま言葉を発し、話がどこへたどり着くのかもわからない「あみだくじ」型に陥りがちの人も少なくありません。
「端的に伝わる話し方」をするには、「結論→中身→結論」の「ハンバーガー話法」が基本中の基本であることを覚えておきましょう。
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