日本人も多い「話がムダに長い人」、即解消3秘訣 「ダラダラ話で時間泥棒」する人、いませんか?

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「話し方の『型』」の2つめは「結論を『13文字』に絞り込む」ことです。

【「型」その2】結論を「13文字」に絞り込む

この「結論」の部分は「なるべく短く、印象に残る言葉」で言い切れるようにすると、相手の記憶に残りやすくなります

最も訴えたい結論やキーメッセージを「インパクトのある強い一言にギュギュッと凝縮しておく」ということです。

その工程は、雑誌や新聞の記事に、タイトルや見出しをつけるようなもの。人はまず、見出しを見て、読むかどうかを決めるわけで、それもなくだらだらと続く記事を読んでくれる人はいませんよね。

新聞の見出しが1行9~11文字で、2行だと合わせて20文字程度。10~20字が望ましいわけですが、日本最大のポータルサイト「Yahoo! ニュース」の見出しに合わせて、まずは「13文字程度に絞り込む」ことを目指してみましょう。

「伝説の家庭教師の『奇跡の話し方』」「人生変える『世界最高の話し方』」といった感じです。これぐらいの長さだと、覚えやすく、直感的に理解されやすいからです。

【「型」その3】説明の「3つの型」を覚えよう

もうひとつ、先ほど紹介した「結論→中身→結論」の「ハンバーガー話法」の「中身」の話し方にも、「型」があります

1.結論の後に、理由やエビデンス、次に事例を話して、結論に戻る「なぜなら」型
2.結論の後に「3つあります」と続けて3つのポイントを説明して、結論に戻る「3つ」型
3.結論の後に、問題や課題を説明し、その後に原因・解決法と続けて、結論に戻る「問題解決」型

大きく分けてこの3パターンを覚えておけば、バリエーションをつけながら、簡潔に話していくことができます。この記事では細かくは説明できませんが、拙著に詳しく事例などを紹介しています。

「だらだら話」は時間泥棒でしかない

相手の心に響くのは大抵、自慢話や説教や昔場話の「1人語り」ではなく、話し手と聞き手の気持ちが共鳴しあう「対話」です。だらだら話は「単なる時間泥棒」でしかなく、ましてや差別発言を垂れ流すようでは、いかに腹芸ができようが、剛腕であろうが、世界に対峙する組織のトップとしての資格はありません。

この国の指導者と言われる人たちは、「コミュニケーションの超基礎ルール」から学び直す必要がありそうです。みなさんは、ぜひ「反面教師」にして、「だらだら話」をなくすよう、「端的に伝わる話し方」のスキルを身に付けてくださいね。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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