名探偵シャーロック・ホームズは“メンタルの振れ幅が激しい”、相棒ワトソンは”酒好きな元軍医” 「有名コンビ」の意外に知らない人物像
相棒ワトソンは「軍医」で「賭博好き」
イギリス文学において、ホームズが比類なき名探偵であることは間違いない。
だが、本人はあまり認めたがらないものの、じつは、注目すべきお笑いコンビの片割れでもある。ホームズは自信に満ちあふれ(ある意味、傲慢)、容赦なくワトソンをからかう。「礼儀正しい」ときでも、彼の褒め言葉はよい意味にも悪い意味にもとれる。
『バスカヴィル家の犬』では、ワトソンに対して上から目線でこう言い放っている。
「きみはみずから光を放つのではなく、言ってみれば導体のような存在だ。才能のない者は、それに働きかけるすばらしい力を持っている場合もあるんだ」
テレビや映画では、ワトソンを不器用な人物に描いている作品も少なくない(代表的なのが、ナイジェル・ブルースがワトソン、ベイジル・ラスボーンがホームズを演じた1930~1940年代のハリウッド映画)。

















