「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」、皆さんはもう見ましたか。公開10日間で、興業収入100億円突破の日本最速記録を達成。その後も1カ月で観客動員数が1700万人、興行収入は234億円とかなり好調な様子。
まわりの友人たちが「泣いたよ~」とか「2回見たぜ!」なんて言うので、筆者も乗り遅れてはいけないと思い見てきました! 話自体はコミックで知っているので、映画館で見なくてもいいかなぁと思っていたんですけどね。
今回はその『鬼滅の刃』の日本語版と英語版のコミックを比較しながら、気になる鬼滅のキーワードがどんなふうに英語に訳されているのか紹介します。
海外の人と鬼滅トークをするもよし、ちょっと自慢げに子どもに披露するもよし、『鬼滅の刃』をよく知らない方でも、まわりと話を合わせるくらいの情報をゲットするにはピッタリのはず! ぜひ読んでみてください。
タイトルはそのまま訳されていない?!
『週刊少年ジャンプ』で2016年から2020年まで連載され、アニメ化されてからさらに人気に火がつき、大ヒットとなった「鬼滅」。
物語は大正時代。炭売りの少年「竈門炭治郎」が、家族を鬼に殺されたところから始まります。なんとか一命を取り留めた妹の「禰豆子」が鬼になってしまうのですが、禰豆子を人間に戻すため、炭治郎が鬼の撲滅を目的とする組織「鬼殺隊」に入隊し、鬼との戦いを繰り広げていくという和風ダークファンタジーです。
さて、この「鬼滅の刃」、タイトルを英語で直訳すると
Demon Slayer’s Blade (直訳:鬼滅の刃〔鬼殺隊士の刃〕)
あたりが妥当ではないでしょうか。鬼はdemon(悪魔)とし、滅はslay(殺す)という単語がいいでしょう。slayは「退治する人」という意味のslayerという単語にして、Vampire SlayerやDragon Slayerなど「~退治する人」という意味でよく使われます。刃はblade(刃)がそのまま使えそうですね。この刃を「刀」という意味で捉えるなら、swordsとしてもいいかもしれません。ということで上記のように、「鬼を殺すための刃」にするならDemon Slaying Blade、「鬼を殺す人が使う刃」という意味ならDemon Slayer’s Bladeとなります。
でも、オフィシャルの英語版コミックのタイトルは、このどちらでもなく、シンプルに
つまり「鬼殺隊士(鬼狩り)」という意味です。「鬼退治をする人」というタイトルに変更したんですね。作中でもdemon slayerは「鬼狩り」の訳として使われています。
ただ、このslayerという単語が人ではなく物を指していると解釈をして「鬼退治に使う物」ととらえることもできます。すなわち「鬼狩りの武器」という意味でこのタイトルにしたという可能性もありますね。たしかに「刃」であれば、さまざまな武器についているかもしれませんので、「刀」など特定の武器に限定するよりも秀逸な訳かもしれません。もちろん、bladeと直訳するよりもカッコいいですしね。
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