炭治郎が入隊した「鬼殺隊」という組織は、the Demon Slayer Corps、そして隊士たちが鬼退治に使用する特殊な刀「日輪刀」は、なんとそのままNichirin swordsとなっています。日本語の「日輪」をそのまま使用したようです。「日輪」は「太陽」という意味なので、あえて英語にするならswords of the sunとなりますが、Nichirin swordsのほうが外国語なので特別感が出るのかもしれませんね
the Demon Slayer Corps (オフィシャル訳:鬼殺隊)
Nichirin swords (オフィシャル訳:日輪刀)
swords of the sun (直訳:日輪刀〔太陽の刀〕)
「全集中」「常中」は?
菅総理大臣が「全集中の呼吸で答弁」と言って話題になった、「全集中の呼吸」。先日は宇宙飛行士の野口聡一さんも「全集中でがんばりたい」と言うなど、この「全集中」という鬼滅ワードがホットな様子。鬼殺隊士は、鬼を倒すために特別な呼吸法を身に付けていて、心肺活動を増強させ、大量の酸素を血中に送り込むことで、身体能力を大幅に上昇させるのですが、これを「全集中の呼吸」と言うんです。
英語でこれはtotal concentration breathingと訳されています。日本語では「全集中の呼吸」を「全集中」と略して言うことがありますが、その場合には英語でもtotal concentrationと短くなります。さらに、この「全集中」の状態をつねに保っておくことを「常中」と呼ぶのですが、こちらはtotal concentration: constantと訳されていました。
total concentration (オフィシャル訳:全集中)
total concentration: constant (オフィシャル訳:常中)
totalは「全体の」という意味、concentrationは「集中」、constantは「絶えずに続く」、breathingは「呼吸」という意味なので、どれもほぼ直訳に近い英語が使われているんですね。皆さんも、本気モードで行くときにはTotal concentration!(全集中!)と叫んで上司に本気モードをアピールしてみるのはどうですか(笑)?
炭治郎は、鬼と戦っているときに「隙の糸」というのが見え、鬼を倒すための攻撃のスポットやタイミングを知ることができるのですが、この「隙の糸」はどんなふうに訳されていると思いますか。英語版のコミックでは「隙」というのを「すき間」の意味で捉えたのだと思いますが、an opening threadと訳されていました。
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