
(写真:xiangtao / PIXTA)
「英語公用語化」を推し進める楽天など、多くの企業研修の場でビジネスパーソンに英語を教えてきた箱田勝良氏。これまで約1万人に教えた経験から、多くの人に共通する「弱点」が見えてきたといいます。今回の記事では、日本人がよくやりがちな、ある言い回しについて取り上げます。
筆者はこれまで約1万人の方に英語を教えてきましたが、その中で受講生のプレゼンテーションやスピーチ、ディスカッションを聞く機会が多くあります。そこでよく気になるのが、日本人を優柔不断だったり、頼りなくみせてしまうあの単語。具体的には、“maybe”の多用です。
日本語的な発想で聞いているとあまり違和感がないのですが、英語モードで聞くと、一気に何を言っているのかわからなくなることがあります。
“maybe”を文に付け加えても、必ずしも文法的に間違っているわけでないので、あまり教師から訂正や指摘をされることもなく、使い続けることが多いのかもしれないですね。そういう意味では、英語の間違いというよりは、コミュニケーション上の間違いということになるのでしょうか。
日本語では「たぶん」や「おそらく」「~かもしれないですね」のような表現は、ビジネスシーンでもごく一般的に使われるものですが、それをそのままmaybeと置き換えてしまうと、英語では誤解や混乱を招くことがあるので、注意が必要です。
では実際、maybeを使いすぎるとどうなってしまうのか。今回は、筆者の生徒で、日頃からmaybeの多用が目立っていたタロウさんのエピソードを紹介いたします。
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