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「ラジオが脳にきく」理由
――なぜ、ラジオを聞くと脳が活性化するのでしょうか?
ラジオは情報が音声だけで、映像がありません。そのため、音を聞いたら、頭の中でさまざまなことを想像しなければなりません。いわゆる「場面想像」という働きです。この働きが、脳をより一層活性化させると考えられます。
光トポグラフィの写真を分析すると、ラジオニュースを聞いているときに、創造性などをつかさどる「前頭前野」と呼ばれるところがよく活性化されていることがわかります(光トポグラフィとは、近赤外光を使用して前頭葉の血流量の変化パターンを可視化する検査)。
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――テレビやスマホではだめなのでしょうか?
テレビは映像による情報が一瞬のうちに脳に入り、想像という過程がありませんので、ラジオほど脳は活性化されません。光トポグラフィによる分析でも、その違いは明らかです。
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テレビをただボーっと見ているのは、脳によくありません。
――ラジオを聞くと、脳のどの部分が活性化するのでしょうか?
最も人間らしい脳といえる「前頭前野」がよく活性化します。
前頭前野は創造性、やる気、実行能力、感情のコントロール、決断などと関係の深いところです。仕事の能力などにも直結している「脳」といえるでしょう。
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