脳を鍛えたければ「ラジオ」を聞け! ラジオ放送90年、効果的な聞き方とは?

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仕事力をアップするためにも、ラジオを聞くことが有効だといえるのではないでしょうか。

脳にいい、お勧めの番組は?

――どのようなラジオ番組が、特に脳を活性化するのでしょうか?

ラジオドラマ、トーク番組、天気予報の中で、どの番組が最も脳を活性化するか、光トポグラフィで実験してみました。

すると意外なことに、天気予報が最も脳を活性化させることがわかりました。

ラジオで天気予報を聞いているときの光トポグラフィ画像。広い範囲が活性化している

ラジオで聞く天気予報は、地図なしで地域を想起し、天気と関連づけなくてはいけません。注意力と想像力が必要となるからでしょう。

試しに、ふだんラジオをあまり聞かない人がラジオで天気予報を聞くと、わかりづらいと感じられるのではないでしょうか? でも、普段、聞きなれている人なら、すんなりと頭に入ってくるはずです。それだけ、ラジオは集中力を高め、脳を鍛えるといえるのです。

――ということは、ラジオを聞くと脳の能力が向上し、アタマがよくなるのでしょうか?

ラジオは脳をよく活性化させますので、勉強や仕事の面でも脳力アップにつながるでしょう。NHKの「ラジオ英会話」などを聞くことで、脳の活性化と英語の学習、一挙両得になるかもしれませんね。

――認知症予防などにもつながるのでしょうか?

まだしっかりとした研究結果が出ているわけではないのですが、前頭前野は、認知症で萎縮しやすい場所です。ラジオを聞くことで前頭前野が刺激され、認知症を予防できる可能性があります。

――ラジオ以外ではどのようことが脳にいいのでしょうか?

よく歩くことです。

現在、認知症予防に効果があると科学的にはっきり認められているのは、「運動」だけです。それも激しい運動ではなく、中等度の運動です。少し速めに歩くのが最もいいでしょう。

そのほか、社会活動への参加、知的活動、バランスのよい食事などが、認知症予防に効果があると考えられます。

――なるほど、ラジオを聞きながらウォーキングをすると、いっそう脳によさそうですね! 

そうかもしれませんが、交通安全には十分に気をつけてください!

東洋経済新報社 出版局
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