トランプ氏、日本に改めて不満を表明、「日本はアメリカ車を受け入れようとしない。アメリカの農産物もほとんど受け入れようとしない」

トランプ米大統領は13日、日米間の自動車貿易の不均衡にあらためて不満を示した。ベッセント財務長官が訪日する数日前にこうした発言を行ったことで、少数与党である石破政権には一段と圧力がかかる可能性がある。
トランプ氏は「日本はわれわれに対し、年間に何百万台もの車を売っている。われわれは全く売っていない。日本が米国の車を受け入れようとしないからだ。日本は米国の農産物もほとんど受け入れようとしない」と、ワシントンで記者団に話した。
トランプ氏は先週、日本からの輸入品に8月1日から25%の関税を賦課すると発表した。赤沢亮正経済再生相はトランプ政権の閣僚らと数カ月にわたって交渉を続けているが、ほとんど進展はない。
関税交渉を担う一人であるベッセント長官は19日の大阪・関西万博の米国ナショナルデーに合わせて訪日する予定だが、赤沢氏がその機を捉えて関税協議を行えるかどうかは今のところ未定だ。
日本の対米貿易黒字の約80%は自動車・同部品によるもので、日本は既に自動車・同部品への25%の分野別関税で打撃を受けている。
トランプ大統領は日本の消費者が米国の自動車を買わないと繰り返し不満を口にしているが、石破茂首相は米国車は左ハンドルで車体が大きく、燃費も悪いので日本で売るのは難しいとの認識を示している。
著者:村上さくら
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