丁寧なつもりで失礼!この英語に気をつけろ 中学校の教科書で習ったあの表現が危ない

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英語で話すとキャラクターが変わってしまう人が多いようです(写真:siro46 / PIXTA)
「英語公用語化」を推し進める楽天など、多くの企業研修の場でビジネスパーソンに英語を教えてきた英会話イーオンの人気講師、箱田勝良氏。これまで約1万人に教えた経験から、多くの人に共通する「弱点」が見えてきたといいます。今回は、はたからは失礼に見えてしまうあの言い回しについて取り上げます。

筆者は20年にわたって英会話を教え、レベルも年齢もバックグラウンドもさまざまな生徒と出会ってきました。その中でよく感じるのは、英語で話すときと日本語で話しているときと、キャラクターが異なっている人がけっこう多いということです。

普段よりもオープンだったり、くだけた印象だったり……。たまに「別人か?!」というくらい豹変する方もいらっしゃいます。英語で一生懸命話をされている姿は、どんな形であれとても微笑ましいものですが、できればご本人のキャラクターどおりの見え方になってほしいと思ったりします。

失礼な日本人?それとも勘違い?

キャラクターが変わるくらいならいいですが、ビジネスの場面では、丁寧さやフォーマルさに欠けて見えては困りますよね。実際、本人はまったく意図していないにも関わらず、相手からは失礼に見えるだろうなという表現を耳にすることがあります。今回は、そうした2つの表現について取り上げます。

その1:pleaseで頼むのは失礼!

みなさんは依頼をするときにpleaseの命令文を使っていませんか?筆者は、人に頼みごとをするとき、特にビジネスではpleaseの命令文は使わないようにと教えています。おそらく、「~してください」という日本語訳の感覚のまま使用する方が多いのだと思いますが、「please+命令文」は、実は依頼にはふさわしくありません

日本語で言うと、「~してね」「~して」という感じに聞こえますので、場合によっては相手をイラッとさせてしまいます。極端に言えば、お姫さまが「~してちょうだい」と召使いに指示しているような感じです。

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