筆者は20年にわたって英会話を教え、レベルも年齢もバックグラウンドもさまざまな生徒と出会ってきました。その中でよく感じるのは、英語で話すときと日本語で話しているときと、キャラクターが異なっている人がけっこう多いということです。
普段よりもオープンだったり、くだけた印象だったり……。たまに「別人か?!」というくらい豹変する方もいらっしゃいます。英語で一生懸命話をされている姿は、どんな形であれとても微笑ましいものですが、できればご本人のキャラクターどおりの見え方になってほしいと思ったりします。
失礼な日本人?それとも勘違い?
キャラクターが変わるくらいならいいですが、ビジネスの場面では、丁寧さやフォーマルさに欠けて見えては困りますよね。実際、本人はまったく意図していないにも関わらず、相手からは失礼に見えるだろうなという表現を耳にすることがあります。今回は、そうした2つの表現について取り上げます。
みなさんは依頼をするときにpleaseの命令文を使っていませんか?筆者は、人に頼みごとをするとき、特にビジネスではpleaseの命令文は使わないようにと教えています。おそらく、「~してください」という日本語訳の感覚のまま使用する方が多いのだと思いますが、「please+命令文」は、実は依頼にはふさわしくありません。
日本語で言うと、「~してね」「~して」という感じに聞こえますので、場合によっては相手をイラッとさせてしまいます。極端に言えば、お姫さまが「~してちょうだい」と召使いに指示しているような感じです。
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