丁寧なつもりで失礼!この英語に気をつけろ 中学校の教科書で習ったあの表現が危ない

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また、このhad better、自分の行動に使うときにもshouldに近い感じで使うことができます

I [should/had better] go. 「もう行かなくちゃ」というときにはもちろん脅しではないですよね。ここでも、やはり背後には「もう行かないと、悪い結果になってしまう」という想いや事実があるのです。

こういう状況であればhad betterもshouldもどちらも大きな意味の差はなく使うことができます。「もう行かなくちゃ(ヤバい、奥さんが怒ってしまう)!」と言うときには、ぜひhad betterを使ってみてください。

便利なアドバイス方法

日本語訳に惑わされてYou had better go to the bar.のような意味深な助言をしないようにだけ気を付けていれば、had betterが「脅し」なのか「警告」なのか、はたまた「助言」なのか、というのは、状況やトーンで判断すれば良いと思います。「悪い結果になるといけないから」という含みがあることだけ、忘れないようにだけしてください。

通常の助言にはshouldを用いますが、日本人的には、ちょっと控えめに押しつけがましくならないように柔らかく「~した方がいいんじゃないですか」とアドバイスしたいときの便利な表現も知っておきたいところでしょうか。そこで、使えるのがこんな表現。

might want to

これは「~したくなるかもしれません」という意味ではなく、「~した方がいいんじゃないですか」という婉曲的な助言の意味で使います。shouldよりも柔らかい助言なので、上司やお客さまにも使いやすいですし、同僚や友人に対しても、遠慮しながらアドバイスしているような感じで使えます。

今回出てきた3つの表現のニュアンスの違いはこんなイメージです。

You had better call Mr. Smith. 「(良くない結果になるから)スミスさんに電話した方がいいよ。」
You should call Mr. Smith. 「スミスさんに[電話した方がいいよ・電話してみれば・電話するべきです]」
You might want to call Mr. Smith. 「スミスさんに電話してみた方が良いんじゃないですか」

ニュアンスを意識しながら、状況や相手に合わせて使い分けてみてくださいね!

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

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はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

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