専門家が「子どもでもわかる」ように解説! ロシアによるウクライナ侵攻の背景にある"冷戦時代"の記憶

そもそも「戦争」って何?
「戦争」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。爆弾やミサイルなどで街が破壊され、たくさんの命が奪われる、そんなイメージをもつ人が多いことでしょう。戦争が怖いものであることはみんな知っているはずなのに、なぜ世の中では戦争が起こるのでしょうか。
「戦争」を『広辞苑(第7版)』でひくと、「武力による国家間の闘争」と出てきます。「国家」とは、「領域(領土)、国民、主権(その国の政治を最終的に決定する権力)」の3つの条件をもつ共同体のことです。
2023年現在、世界には約190の国があります。国と国とが、政治的な立場の違いや宗教・民族の違い、あるいは領土や資源をめぐる問題などで対立し、それらを解決する手段として武力を伴う行為に発展すると、「戦争」になるのです。
武力を伴う行為自体には、1つの国の中で起こる紛争や内戦、テロ行為も含まれますが、本稿では主に、国と国とのあいだで起こる戦争について見ていきたいと思います。
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