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スター精密が“プロ人材”でつくる新たな管理職像。専門的な能力の高い若手社員を早い段階で選抜

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スター精密本社の外観
スター精密本社。新しい管理職像を模索する(写真:スター精密)

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仕事量と責任は激増、なのに賃金上昇は限定的。管理職の仕事の“罰ゲーム化”が深刻になっている。本特集では、そのわなから抜け出すためにできることを徹底解説する。

工作機械メーカーのスター精密は2025年度から、新人事制度を導入している。指示・命令に基づいて動く他律型組織から、自ら主体的に考え行動する自律型組織に転換する狙いがある。年功序列による昇進・昇格ではなく、専門的な能力の高い若手社員を早い段階で選抜して、新たな管理職像をつくっていく。

同社は08年のリーマンショックで業績が急降下したが、選択と集中で早期に回復を果たす。トップダウン経営がその原動力だった。経営体質をさらに強化するため、22年に企業理念や行動指針を刷新。部門を超えた交流会や初の社員総会を実施するなど、社員の主体性を高める取り組みを積極的に展開してきた。

複線型キャリアパス

その流れをくむのが新人事制度である。社員区分を総合職に一本化し、勤続年数に応じた昇降格ルールを廃止するなど、等級と資格の制度を変更した。さらに管理職の登用の仕組みも変えた。

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