
総務相や鳥取県知事を務めたことで知られる片山善博氏。「管理職」のイメージは薄いが、公務員時代は旧自治省や出向先の省庁での管理職経験が非常に長い。これから管理職になる人への助言をもらった。
──管理職は「罰ゲームだ」といわれています。
組織にとっては大きな損失だよね。そんな風潮は日本全体においてもたいへんなマイナスだろう。
私が長く経験した公務員の世界は民間よりもそれに当てはまる。行政改革で職員数を減らしてきたのに、その一方で「働き方改革だから長時間労働をやめろ」と掛け声がかかる。社会変化に伴って、役所の仕事は増える一方だ。「どうやって案件を処理していくのか……」と悲鳴が上がる。
上層部は「管理職に期待する」と丸投げするだけ。管理職におけるプレーヤーへの比重は高まるわけで、彼らは目が回るほどの仕事量をこなさなければいけない。
自分の手で好循環を
──公務員時代、片山さんはどうやって対処してきましたか。
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