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若手社員との距離をぐっと縮める会話の5原則。仕事ぶりなどをよく観察、褒めるポイントを見つける

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和やかに会話をする上司と部下
(写真:kouta / PIXTA)

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40~50代のビジネスパーソンにとって、部下との「会話力」は組織内で生き残るための必須条件だ。本特集「最強上司の会話力」では、現状打破へのヒントを余すところなくお届けする。

今、企業を牽引している40〜50代と、部下、若手社員との間には、世代によるさまざまな違いがある。

40〜50代の就職氷河期世代は世代人口が多く、いくらでも替えが利く存在だった。会社では「黙って働け」「24時間戦えますか」といった昭和の教育を受け、給料がなかなか上がらない。

「ブラック企業」という言葉や実態が知られるようになったのも、この世代が若手の頃だ。それでも企業にしがみつき、ようやくここまで来たのである。

一方、今部下を1人、2人持ち始めた頃の30代は「ゆとり世代」と揶揄されてきたので、「バカにされたくない」という思いが強いはずだ。とくにゆとり世代初期の30代後半は、頑張り屋タイプが多いだろう。

20代のいわゆるZ世代は非常に少子化が進んだ頃に生まれており、就職先は選び放題の状態だった。年功序列意識はなく、一流企業に入社しても転職を当たり前だと考えている。スマートフォン世代でSNSが主要言語であり、スタンプや絵文字での伝達が身に付いている。

入社してすぐ、あるいは大学時代の最後にコロナ禍が重なっており、直接人と会って話す体験がほかの世代より少ない。

それから制度の問題がある。Z世代は働き方改革や、2020年6月のパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)施行による企業変革のただ中で入社し、パワハラ、セクハラに関する教育が染み付いている。

「相手の関心」が軸

このように、40〜50代とZ世代との間には、世代の違いに加え時代背景、法制度と、3つの壁があるのだ。氷河期世代は、仕事を押し付けられても、「自分が頑張ればいい」と黙ってやる。それに対し、若手世代は「自分の仕事ではない」とはっきり主張する。

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