
(イラスト:髙栁浩太郎)
40~50代のビジネスパーソンにとって、部下との「会話力」は組織内で生き残るための必須条件だ。本特集「最強上司の会話力」では、現状打破へのヒントを余すところなくお届けする。
ビジネスの場で、考えや意見を述べる機会が増え「言語化」への注目度が高まっている。会議やプレゼンテーションのみならず、仕事を説明する際や1on1においても、はっきりと伝わるよう説明することが求められている。
しかし自分の考えを語るのは意外に難しい。例えば上司が部下に仕事を振るとき、「いい感じにやっておいて」では伝わらない。部下から「いい感じとは?」と問われても、イメージは頭の中にあるものの、具体的に説明できない、という人も多いだろう。
また1on1に臨む部下の立場では、そもそも「何を言っていいかわからない」「間違ったことを言ってはいけない」という思いがプレッシャーにもなる。
思考以前のモヤモヤに形をつけていく
ここで役立つのが「言語化」だ。言語化は、頭の中にある思考以前のモヤモヤとしたものに形をつけていくプロセスだ。
「自分の考えは自分で把握できている」と思うかもしれないが、実はそれは勘違いであることが多い。例えばAとB、2つの商品企画を見て、直感的に「A」を選んだとする。選んだ理由を聞くと、「何となく、いいと思った」など、はっきりと説明できない。人はしばしば、無意識のうちに判断を下しているからだ。
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