では具体的に何をどうすればいいのか。お勧めしたいのが、ノートを使ったやり方だ。ノートに書き出すと、自分の考えを客観的に俯瞰して見つめられるようになる。ノートに向かう行動がスイッチになり、習慣として位置づけやすいという意味もある。手を動かすと脳が刺激されるのか、思わぬアイデアが出てくることもある。
3つのステップ
具体的には次の「ためる」「聞く」「まとめる」の3つのステップで行っていく。
ステップ1「ためる」
その日あったことと、その感想をメモしておく。
「プレゼン終了。テンション上がった」。こんな具合に、短い言葉でよいので、心の何げない動きを書き留めていく。「イラッとした」「落ち込んだ」などネガティブな内容でも構わない。
大切なのが、必ず「出来事+感じたこと」のセットで書き出すことだ。これは、人にとって「感じたこと」より「出来事」を話すほうが圧倒的に簡単だからだ。
「どう思いましたか?」という質問にはなかなか答えられないが、「何があったんですか?」と聞かれたら、何も考えずに話すことができる。自分へ問いかける際も、まず「出来事」をとっかかりにしていくのだ。
メモは何でも構わない。手帳や付箋、スマートフォンのメモなど、自分にとっていちばん効率的なツールを使うとよい。
ステップ2「聞く」
ステップ1で書き留めたメモの後に「のはなぜか?」と書き足そう。自分がなぜそう感じたのか、問いを立てるプロセスだ。「テンション上がった」といっても、その理由や方向性は人によってさまざまだ。ここを掘り下げていくことで、自分の思考のクセや大事にしている価値観がわかる。
ここからノートを本格的に使っていく。まず見開きの左上に、メモの問いを大きく書き直して線で囲む。そして下にその答えを書き出していこう。3分間で5つ以上を目安に書いていく。
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