「たった2本の線」で思考がクリアになる方法 マトリクスの活用で仕事の効率が劇的に上がる

2本の線で思考をクリアにするマトリクス思考の効用について解説します(写真:マハロ/PIXTA)
「仕事が終わらない……」「何から手をつけるべきかわからない……」と悩んだことはありませんか? タスクが山積みになり、優先順位をうまくつけられずに手当たり次第に進めてしまう。そんな状況が続くと、気づけば非効率な働き方になってしまいます。
もし思考がまとまらず、判断に迷うことが多いなら、一度「考え方」そのものを整理してみるのも1つの方法です。余計な情報をそぎ落とし、シンプルな構造で物事を捉えることで、驚くほどスムーズに意思決定ができるようになります。その手法の1つが「マトリクス思考」です。
本記事では、グロービス経営大学院・嶋田毅氏らによる新刊『マトリクス思考』から一部抜粋・再構成の上、2本の線で思考をクリアにするマトリクス思考の効用について解説します。
ますます「マトリクス思考」が必要になってくる
変化が激しく将来予測が難しい昨今、経験則や今まで通りのやり方では太刀打ちできないことが増えています。
また、特にテクノロジーの分野などで新しい概念が次々と生まれ、さらに人々の価値観も大きく変化しています。Z世代と呼ばれる新しい世代がますますビジネスシーンで重要な意味を持つようにもなってきました。こうした時代においては、ビジネスパーソンも課題発見力や創造力、柔軟性をさらに高めていく必要性が生じます。
マトリクス思考はその一助となる思考法と言えるでしょう。たった2本の線を引いて象限(セル)の意味を考えたり、要素をプロットするだけで、様々なシーンでの課題解決に非常に高い効果を発揮します。先人たちが開発し世に広まった有名なマトリクスも多数ありますが、発想自体がシンプルなため、自身で作ることも可能です。極論を言えば、無限のマトリクスが存在し、それを目的に合わせて自在に使うことが可能なのです。
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