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「たった2本の線」で思考がクリアになる方法 マトリクスの活用で仕事の効率が劇的に上がる

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  • 嶋田 毅 グロービス経営大学院教員、グロービス出版局長
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マトリクス思考を活用することによる効用は多岐にわたりますが、ここでは8つのポイントをご紹介します。大きく、自己の思考プロセス、相手とのコミュニケーション、そして副次的効用の3つの観点に分けて考えてみましょう。

意思決定に確かな根拠を持てる

《自己の思考プロセスの観点》

まず自己の思考プロセスの観点では、以下の効用があります。

① 物事を大きな抜け漏れなく整理することができる(「MECE=漏れなくダブりなく」で考えることができる)

② 新たな気付きを得ることができる

③ 意思決定に役立てることができる

まず①から考えてみましょう。たとえば、課題に対する解決策を頭の中で漠然と思い浮かんだ順番に箇条書きで出していったとします。以下のようなイメージです。

シチュエーション:奥さんに気のきいた誕生日プレゼントを贈りたいが何がいいか悩んでいる
・豪華ディナー
・ペット
・旅行
・アクセサリー
・バッグ
……

この方法でも結果として良いアイデアに至ることがあるかもしれませんが、これでは抜け漏れ、言い換えれば見落としが発生しがちです。ここでたとえば「形に残る/残らない」「お金がかかる/かからない」という2軸のマトリクスを作ってみましょう。そうすると、たとえば「形に残る」×「お金がかからない」という象限に、手作りの写真アルバムやオリジナルの曲や絵などといったアイデアを出すことができます。最初の箇条書きの段階ではこの発想はなかったですから、これだけでも大きな進化です。

このマトリクス以外にも、「奥さんが嬉しい/2人とも嬉しい」と「精神的満足/身体的満足」の2軸を用いた方法なども考えられます。「2人とも嬉しい」×「身体的満足」の象限の候補として新たにエステ券などが思い浮かぶかもしれません。

②と③はマトリクスのわかりやすい効用です。前回の記事「『終わらない…』抱えすぎた仕事をさばく思考法」に登場したアイゼンハワーマトリクスで、最近時間を使っている仕事10個(A~J)をプロットして以下のような結果になったとします。

次ページが続きます:
【伝える手段としてのマトリクス】

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