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女性を登用したいのにできない会社への処方箋。本人の“意欲不足”ではなく構造の問題だ

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男性のアイコンのピースに囲まれた女性のアイコンのピースのパズル
(写真:tadamichi / PIXTA)

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仕事量と責任は激増、なのに賃金上昇は限定的。管理職の仕事の“罰ゲーム化”が深刻になっている。本特集では、そのわなから抜け出すためにできることを徹底解説する。

「女性を管理職に登用したいのにできていない」場合、構造そのものに問題があるケースが多いと考えられる。

例えば「当社の女性社員は管理職になりたがらない」など、女性社員の意欲不足に要因を求める企業は少なくない。だが、女性を積極的には採用してこなかった、あるいは30〜40代の育児時期にある女性がワーク・ライフ・バランスや女性活躍の重視される以前に退職してしまったため、物理的に女性がいない企業も多い。その結果として、社内に女性管理職のロールモデルがいないという事態が起きている。

評価基準の問題もある。長時間働くことが高い評価を得るポイントになっている場合、育児などで長時間勤務が難しい女性の評価が相対的に低くなってしまう可能性もある。

当社では、2025年2月に女性管理職とこれから管理職になる女性を対象に「女性管理職に関する調査〜経験者と未経験者の両視点から探る〜」の結果を発表した。管理職未経験者に「管理職になりたいか」を聞いたところ、「はい」という回答が14.3%、「どちらかというとはい」が38.8%と、管理職になりたいと答える人が5割超いた。

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