──スピーカーから少し話がはなれますが、山目さんはテトラポッドマニアとして、どのような活動をしているのでしょうか?
山目:たいそうなことはしていません。海に行って、テトラポッドに触れて、写真を撮って、見返してニコニコしています。テトラポッドは無機質ですし、どこから見ても同じはずなのに、なんか表情があります。見ていてかわいらしいと感じます。
──どのくらいの頻度で、海に行っていますか?
山目:頻度だけでいうとほぼ毎週行きます。テトラポッドだけが目的ではなく、海に潜ったり、釣りをしたりするのも好きです。あとは写真を撮るのが趣味です。富士山とテトラポッドが1枚の写真に収まるポイントがあるんです。
──日本各地の海岸に行き、写真を撮るなんて楽しそうですね。オススメのスポットといえば、どこでしょう?
山目:伊豆大島です。島の全周、至る所にテトラポッドが置いてあります。それが、ものすごく大きいんです。波が高い場所なので風化も進んでいます。地域を守ってくれる存在がかっこよくて、ほかとは一風違うなと感じます。あとは、静岡の三保の松原です。飛行場があり、そこにはテトラポッドと松原と富士山と青い海が1枚の写真におさまるポイントがあります。
──撮った写真をネットで公開したり、同じ趣味の仲間と集まったりはしていますか?
山目:していないですね。自分だけで楽しんでいます。ですので、今回の反響で、まさかこんなにテトラポッドを好きな人がいたとはと驚いています。
──テトラポッドスピーカーについて山目さんのこだわりというか、ここだけは死守させた箇所はありますか?
山目:思っていたことはいっぱいあります。けれども、石川がそれを言わなくても大事にしてくれていたので、ほとんど口にはしませんでした。テトラポッドは先端に行くに連れて細くなって、最後にカクンとつぼまり方が変わります。この角度と幅を変えたら止めようと思っていたんですけど、形を生かしたまま上手に音との両立をはかってくれました。
次に作りたいのは、テトラネオスピーカー!?
──クラウドファンディング分は出荷も完了したとのことですが、今後、テトラポッドスピーカーを量販店などで販売する予定はありますか?
石川:本当に未定です。弊社のツイッターなどでも告知をしていたので、そちらに「どこで買えますか?」などのメッセージが多数届くようでしたら考えるかたちになると思います。
──次に、作ってみたい製品はありますか?
山目:私は“テトラネオスピーカー”を作りたいです。勝手に言っているだけなんですけど。テトラポッドの商標を持っている不動テトラさんが“テトラネオ”という商品も持っていて、これが、また素晴らしい形をしています。テトラポッドがこれだけ日本中で、愛されていることがわかった今、テトラネオスピーカーもあるんじゃないかと。
──ゴツゴツしたすごい形をしていますね。石川さんが渋い顔をしていますけど、スピーカーにするのは難しい印象でしょうか。
石川:テトラポッドよりもスピーカーにしやすそうには感じます。テトラポッドは足がカーブしているので、地面と接する面積が少ないんです。なので音を鳴らすと、携帯電話のマナーモードのように、ブルブル動いてしまいます。そのためゴムをつけなくてはいけなかったのですが、テトラネオならゴツゴツした形状をゴムにしてしまえばいいかなと思いました。
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