クリスマスを家族と過ごす心得
この商業主義で彩られたホワイトクリスマスに、ラグジュアリーブランドメーカーと小売業の皆さんを太らす以外に意義があるとするならば、それは家族や大切な人と一緒に時間を過ごすということであろう。
賢明にも、この「グローバルエリートは見た!」のコラムをお読みのあなた!一体全体、最後にお母さんに電話したのはいつですか?お父さんを温泉旅行に連れて行くと内心思いつつ、これまでずっと引き延ばしにしてこなかったですか?息子さん、いつも忙しいお父さんを家で待っていて、実は内心欲しかった皮のジャンパーのこと、言いだせずに待っているの、気づいていない?
小学校に進学した次女の彩も、大好きなパパと一緒に家で七面鳥の丸焼きを食べたいと思っているのではないですか?そしてあなたが出張続きで家を不在にして、実は出張先の現地で彼女をつくってよろしくやっているのに「パパはお仕事忙しいから仕方ないの、パパのことを尊敬しなきゃだめよ!」と子供に教えきかせている、結婚8年目の愛妻、留美子さんのこと、忘れてはいませんか?
そう、幸せにも大切な家族がいるあなたは、太ったグローバルエリートに忠告されるのを待つまでもなく、大切な家族と過ごす時間のありがたさを噛みしめるための一日としてクリスマスを位置づけなければいけないのだ。
「俺はクリスチャンじゃないから」などと星一徹なことを言っている場合ではなく、日ごろおざなりになっている感謝と愛情の気持ちを家族に伝える契機と位置付けることで、クリスマスも断固無宗教のあなたにとって価値ある素敵な一日になるのである。
二人で過ごす人は、相手が本当に大切か自問しよう
さて、いよいよお待ちかねの、恋人と過ごす場合である。ズバリ、クリスマスを恋人と過ごす人の多くが、単にその日を一人で過ごしたくないから、という仮面夫婦ならぬ、仮面恋人だ。こういう世間体を気にした仮面恋人と虚しい時間を過ごすくらいなら、ここは断固一人でディズニーランドに行け、と再度忠告したい。
それではあなたの相手が仮面恋人なのか本当の恋人なのか、混乱している自分で答えを探すにはどうしたらいいのだろう?
これにはズバリ、「あなたは本当に恋人を愛していますか?」というシンプルながらも本質的な自問が必要なわけだが、そこには「愛とは何か」というより哲学的な問いが自分に突き付けられることとなる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら