グローバルエリートの考える愛とは
みなさん、愛って何ですか?私も恋人にはアイラブユーを大連発するほうだが、本気で愛している時のアイラブユーの一言にはその音、呼吸、視線の全てに愛情が満ち溢れるものである。イエスキリストさまは隣人を愛しなさいと諭されたが、これはどの宗教でも共通する永遠の真理ではなかろうか。
先日お亡くなりになった南アフリカのマンデラ元大統領は、隣人を許し、愛することでしか前に進めないと諭し、皆が不可能だと思っていたアパルトヘイトに分断された南アフリカの黒人・白人社会の統合に大きなリーダーシップを発揮された。結局のところ愛とは自分のことだけでなく、あなたの想い、利益、感情、あなたのことを尊重しますということに他ならない。
何も自分自身よりも、隣人を尊重して愛することはマザーテレサでもない限りできたことではないが、大それた国際情勢での愛を考えなくとも、自分自身の恋人の想いや利益を、自分自身のそれに対してどれほど尊重できるかに、相手への愛の深さが現れるといっても過言ではないのだ。
情熱とは相手を欲しがる欲望のことで、愛情とは相手を自分より尊重する気持ちということができるが、自分自身より大切に思える人が自分の人生にいるかどうかが、どれだけ愛に溢れた人生であるかの試金石ということができる。
恋人をゲットするための、グローバルな秘策とは
最後に私事で恐縮だが、グローバルエリートの人生で最も思い出に残っている告白の仕方を最後に共有させていただこう。これはMBA留学時代のとあるクラスで、世界中から集まったMBA学生大勢の前で教授が、「ここにいるオーディエンスを、3分間で何かのトピックに関して説得しなさい」というプレゼンテーションの課題が課された時であった。
みなそれこそ、「なぜ休暇にスペインに旅行すべきか」とか、「なぜ金融のキャリアを卒業後歩んではいけないか」とか、「なぜキャンパスまでは歩かず、タクシーを使うべきか」など適当なトピックを選んで無難なプレゼンテーションをしていたのだが、最後に私の番になって突然、「なぜここにいるマリア(仮名)が、私のプロポーズを受け入れなければならないか」という題でドラマチックな告白を行い、世界中から集まったMBAの級友及び教授から大喝采を浴びた。マリア本人はビックリ仰天していたわけだが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とはよくいったもので、何事もリスクをとらなければ大きなリターンを得ることはできないのである。
さて、その劇的な告白の結果はどうなったか? 気になる方は新著「世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた」をご覧いただきたい。別にこの告白の結果は載っていないが、私が世界中のグローバルエリートたちの恋愛・結婚事情を目撃して得た世界的な恋愛の教訓の数々が、たっぷりと描かれているのでぜひお楽しみいただきたい。
一見ビジネス書みたいな風采を放っているが、実際は恋愛・結婚指南術としても一級のグローバル資料と言うことができるだろう。むしろ100ページくらいは、恋愛・結婚関連に費やされているほど、かなりグローバルエリートたちの恋愛・結婚事情を詳しくユーモラスに纏めたつもりである。
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