クリスマスに向けて、より上手く相手を愛するために
私はいまこのコラムを、シンガポールから香港に飛ぶ機内の中で書いているわけだが、暑っ苦しいシンガポールに比べて比較的この季節涼しい香港は、ビルの中のガンガンにききまくった冷房も相まってそれなりにクリスマスソングが似合う。
驚きなのはクリスマスグッズの在庫一掃セールのためか、クリスマスが過ぎて新年になってもしばらくモール中でクリスマスソングが鳴りやまないことだ。きっとこのコラムを皆様がお読みの日本でも、街中でクリスマスムードが溢れていることであろう。私はそんなクリスマスムードに沸く親愛なる読者の皆様、特にカップルの皆様に以下のメッセージをお届けしたい。
恋人と上手く付き合うには、まずもって自分自身と上手く付き合うことが先決である。自分がどういう時に機嫌が悪くなって、どういう時に一人でいたい気分になって、どういう時に他人に八つ当たりしてしまうのか。どういう時に不幸な気分になって別れたい気分になるのに、結局すぐリバウンドで今の恋人が恋しくなるのか。どんな時に、どれくらい自分ひとりの時間が必要なのか。これら自分自身への理解が不十分な状態で付き合ったとしても、恋人と安定的な幸せな関係を築くことは不可能なのだ。
また他人と付き合うというのはいいことばかりではなく、ダウンサイドリスクもつきものだ。あなたの彼女は気分屋さんである時“部屋に帰って”とつれなくなることもあるだろうし、あなたに突然そっぽを向いてあなたの反応を試すこともあるだろうし、突然泣き出したりもするだろう。あなたの服装にやたらと注文をつけてくるかもしれないし、仕事で忙しいのに何千マイルも離れた彼女の家まですぐ飛んでくるようにワッツアップ(携帯アプリ)で要請が入るかもしれない。
しかしこれらの頻発するダウンサイドリスクに大げさに反応しすぎず、時に笑ってやりすごしたり、ヒョイと躱す努力をしたりして、気分屋さんの彼女に翻弄されない方法を自分で身に着けるマネジメント能力も、幸せな交際には不可欠なのである。
最後にグローバルエリートから究極の余計なお世話の忠告をさせていただこう。男は有史以来ハンターであったので、彼女や嫁さんを獲得するときだけ必死になって、いざ交際が始まったり、結婚したりすると「釣った魚にエサをやらない」人が多い。しかしこのような「ハンティング型」の人生と人間関係ではあなたは決して幸せになれない。恋人との関係における理想像が、「彼女と恋人になること」で終わってしまっている人があまりにも多いのは残念だ。
全国3000万の恋愛体質の皆さんに、私は高らかに宣言する。あなたが抱くべき目標は、今好きな人と付き合うことではなく、結婚することでもない。交際することや結婚することは単なる出発点に過ぎず、深く愛せる相手を見つけ、一生、毎日その相手が他の誰と交際するよりもあなたを選んでよかった、と思ってもらうことができてこそ、あなたの愛に値打ちがあるというものなのである。
私は、親愛なる読者の皆様の人生が真の愛に溢れるものであることを願ってやまない。そして真の愛とは何か見失いそうになった時、また世界中のエリート達の恋愛や結婚事情について徹底的に知りたくなった時は、そのエッセンスを「一冊にまとめてみた」ので、ぜひそちらもクリスマスプレゼントのリストに加えて、実り多き年末年始をお過ごしいただきたい。それでは、シンガポールと香港の間の空の上から、皆様に幸せな年末がありますように!!
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