2年目で肩叩き?エリート弁護士の出世競争

4大事務所は9時ー5時(もちろんAM)勤務が当然

多くの人から尊敬とあこがれのまなざしで見られる弁護士。彼らの胸元に鎮座する金メッキが剥げ落ちた、いぶし銀の弁護士バッジは、まさにその象徴だ。
だが、彼らのキャリアパスについてはあまり知られていない。今や弁護士と一口に、括れぬほど、彼らの活動内容や収入などのキャリアパスはマチマチだ。もはや同じ弁護士でも“別業種”といってよいほどに。そのうえ、細分化されたコミュニティは閉鎖的で、どのような活動をしているか、一般からは見えにくい。
“ブル弁”“ノキ弁”“イソ弁”などの言葉があるように、弁護士業界は多士済々。この連載では「弁護士という民族」に迫る。第2回目も引き続き、弁護士業界内でも高い人気を誇る「ブル弁」の過酷な労働実態について調べた。
(写真:アフロ )

ブル弁事務所は司法修習生にとってあこがれの就職先である。ブル弁は世界を舞台に戦うグローバル企業がクライアントだから、扱う法律業務も最先端。普通に考えてかっこいいし、そこに高い報酬もついてくるとなれば、素直にあこがれて当然だろう。

弁護士は”割に合わない”キャリア

意外に思うかもしれないが、高い所得を第一の目的に弁護士を目指す人はまずいない。弁護士は昔も今も、いつ受かるかわからない難関試験をパスしなければなれない“割に合わない”職業だからだ。

年間の合格者が500人だった旧試験時代、司法試験に合格することは「宝くじに当たるようなもの」と言われた。

司法試験に手が届くくらいの頭脳の持ち主であれば、テレビ局や大手広告代理店、外資系の金融機関やコンサル会社に就職するほうが、司法試験に合格するよりもはるかにたやすい。旧試験組で司法修習期間が2年間だった時代に、3回目くらいで合格している弁護士だと、弁護士デビューは26~27歳。同年代で学卒後すぐに高サラリーの企業に就職した同期が26~27歳でもらうサラリーと同程度の初任給を出してくれる事務所となると、ごく一部のブル弁事務所に限られた。ブル弁事務所に採用されるには、ただでさえ宝くじレベルの司法試験で、上位での合格が条件になる。

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