年収2000万ドクターが小遣い5万のワケ 意外と医者はカネがない?

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弁護士、会計士など、世間一般で「ゴールドライセンス」と呼ばれる資格の中でもピカイチの人気を誇るのが、「医師免許」だ。とはいえ、彼らのキャリアパスはあまり知られていない。
結婚、出世や転職、果ては、懐事情はどうなっているのか、一般のビジネスパーソンから見ても、彼らがどのようにキャリアを積んでいるのかは気になるところだ。この連載では医師専任のキャリアコンサルタントとして、300人以上の医師のキャリア設計に携わってきた中村正志氏が、医師たちの世間のイメージとは一風異なる内情をつづる。

 医者の懐事情、知りたくないですか?

皆さんが「医者」という職業を思い浮かべるとき、どのようなイメージを抱きますか?

「お金持ち、頭がいい、世間知らず、エリート、プライドが高い……」
いろいろなイメージを持って見ておられると思いますが、やはりお金持ちというイメージが大きいのではないでしょうか?

中央社会保険医療協議会の調査によると、勤務医の平均給与はおおよそ1500万円程度だそうです。<第18回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告 平成23年6月実施>今、日本のサラリーマンの平均年収が400万円ちょっとくらいですから、医者の年収だけをみると、やはりお金持ちが多いということになると思います。

では、医者であれば全員お金持ちといえるのでしょうか?

まずはそのような切り口で「医師の懐事情」をみていきたいと思っています。

年収2000万円でも、お小遣いは5万円。軽自動車通勤……

私は仕事で医師の転職やアルバイト先(医師は正規職員で勤務する際、研究日というものを取得する場合が多く、その日を中心にほかの病院で当直や外来のアルバイトをします)を紹介しており、いろいろな医師のキャリアコンサルタントをしてきました。これまで相談を受けた中でこんな医師に会ったことがあります。

その医師は40代後半。内科が専門ですが、初めて会ったときのことを今でもはっきりと覚えています。

なぜかというと、“すべてユニクロでそろえました!”という格好をしており、一見、とても医者だと思えなかったためです。

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