年収2000万ドクターが小遣い5万のワケ 意外と医者はカネがない?

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貯金を増やしたり、自分で使えるおカネを多くするには、それをコントロールできるような家庭を作ることが大切だと思います。ですが、何より大切なのは、額面での給与額を増やすために、自分の技術、経験がより“高く”売れるところで働くということです。

当たり前の話ではありますが、医師についても需要(採用側)と供給(求職者=医師)の関係が成り立ちます。つまり医師が不足している地域、科目であればおのずから年収は上がりますが、医師が足りている地域や科目では、それほど高い給与は望めません。

具体的な地域でいうと、たとえば医師が不足しているとされる埼玉県や千葉県においては医師の給与が高くなり、反対に東京23区内においては、医師の数も多いため給与は低くなるということになります。

また専門の科目においても充足、不足はあり、患者ニーズに比べて医師の数が多い専門科目の先生は給与が低く、医師が大幅に少ない科目は給与が高めです。

このように自分の労働力を市場価値に照らし合わせて考えると、どういった方向性でいくと金持ちドクターになれるかということがわかってくると思います。しかし給与が高い、低いというのには理由があり、いくら給与が高くても「自分のやりたい仕事でない」「ほかに先生がおらず多忙である」「かなり田舎で周りには何もない」ということがネックになったりします。

全国的には医師不足で、高い給与を払ってでも来てほしいという地方の病院はわんさとあります。給与の額を上げたいのであれば、いくらでもそのような勤務先はあり、そこで頑張っている医師は高給をもらっているという点で、金持ちドクターと言えるでしょう。

ただ現実的には年収3000万円で医師を募集してもなかなか応募が来ないという自治体も存在しており、おカネだけで動く先生は少ないのが実態のようです。

次回は「開業医は本当に儲かるのか!?」というテーマでお話ししようと思います。

中村 正志 医師専任キャリアコンサルタント

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なかむら まさし

 1971年生まれ。関西学院大学社会学部卒。株式会社船井総合研究所にて旅行業、人材ビジネス業、教育機関、医療機関などのマーケティング支援や経営戦略策定を行った後、㈱ニューハンプシャーMCの設立に参画する。

2005年に医師向けの人材紹介サービス事業を開始。「FOR YOU」の経営理念に基づき、医療機関と医師、双方がハッピーになるマッチングを心掛けている。これまで300人以上の医師のキャリア設計に携わり、転職やアルバイト先の紹介だけでなく、医学生や研修医向けの勉強会なども主宰。なお2005年から執筆している「医師のキャリアを考えるブログ」は、投稿数が1000を越え、ドクターの読者も多い。国家資格 2級キャリアコンサルティング技能士


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