医学部合格110名、巣鴨はゆとりの真逆を行く 巣鴨学園 堀内不二夫校長に聞く

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名門として盤石な体制を築いてきた開成麻布などの私立御三家。だが、その名門を脅かす第三極が登場している。その筆頭が質実剛健・文武両道な校風として知られる巣鴨学園だ。2012年の東大合格者数は41人と高い進学実績を誇る。さらに医学部合格者は100人を超える。
もちろん、これだけでも目を見張る合格者数だ。加えて特徴的なのが、中学入試時の偏差値に対して6年後の大学合格実績が非常に高い点。中学受験時の偏差値評価で同レベルの学校の東大合格者が10人台にとどまっていることと比べると際立って高い。つまり、生徒の伸び率が非常に高いのだ。
では、生徒の力を引き出す秘訣はどこにあるのか。巣鴨学園 堀内不二夫校長に話を聞いた。

――巣鴨と言えば、質実剛健な校風が有名ですが。

そうですね。質実剛健です。校風を語るのによく使われるのが「硬教育」という言葉です。わかりやすく言い換えれば「努力主義」です。「努力しないものに栄冠はない」。非常にシンプルですね。すなわち、努力することの大切さを徹底的に教えるようにしています。

そのために、巣鴨ならではの特徴的な行事が多くあります。例えば、正月の早朝から道場で行う寒稽古やふんどしを締めて行う遠泳、中学1年から高校3年生までで一晩かけて山越えを行う「大菩薩峠越え強歩大会」などですね。

また、通常カリキュラムでも武道が必修です。卒業までに剣道・柔道のどちらかで初段を取ろうという「全生徒有段主義」を目標として掲げています。武道が必修なので、とりあえず武道での初段を目標にしていますが、英語が得意なら英検を、水泳が得意なら遠泳で頑張る生徒もいます。とにかく地道な鍛錬・努力に重きを置いています。

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