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医学部合格110名、巣鴨はゆとりの真逆を行く 巣鴨学園 堀内不二夫校長に聞く

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――そうして育った生徒は強いんでしょうね。

そうですね。努力することの大切さを知っていますから。よく生徒に話しているのはノーベル化学賞をとった下村脩先生の話です。下村先生はオワンクラゲの発光性を発見したのですが、研究に当たって、大量のオワンクラゲのサンプルが必要です。その数は85万匹にもなったと聞きます。

そのクラゲをどう調達したと思いますか? 地元の漁師に頼んで網でゴソっと採取するのではダメなんです。クラゲが驚いて、発光してしまい、実験に使えなくなってしまいますから。じゃあ、どうするか、クラゲを驚かせないように、1つずつ、そうっとすくって採取したんです。85万匹も。

「ノーベル賞をとって世界を変えるような人はここまで努力するんだ。だったら、君たちももっとやれるはずだろう」。生徒にはそう言うわけです。

――これまたすごい話ですね。

でも世界を変える人たちはここまで努力していますから。だから勉強をしっかりやる、というのはある意味当たり前のことだという認識を持っています。生徒がこれくらいの意識を持って6年間を過ごせば、大学受験の実績は必然的についてきます。

医学部に行かせたければ巣鴨?

――医学部の合格者もかなり高い水準ですね。

東大合格者ばかり注目されていますが、医学部の合格実績も高いんです。今年は110人が医学部に合格しました。とある医師会では「子供を医者にしたいなら巣鴨に入れた方がいい」と言われているようです。医師として命に向き合う時に問われる人間力。その中核は巣鴨独自の「硬教育」によって養われるのだと思います。

(撮影:今井康一)

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