筑駒生は3カ月の受験勉強で東大に行く 筑波大附属駒場中学・高校 星野貴行校長に聞く

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連載の第1回目で開成学園の柳沢幸雄校長は「開成の学生は世界一、ハーバードよりも優秀」と言った。
 だが、その開成を中学入試時点の偏差値で上回る学校がある――。
 国立筑波大附属駒場中学・高校、通称「筑駒」だ。中学入試の偏差値は73(日能研調べ)と開成(71)を凌ぐ。東大合格者数という点では全体の生徒の違いから開成には及ばないが、極めて高い合格実績を残している。
 非常に高い偏差値と合格実績から世間では「天才集団」として認知されている筑駒ではどういう生徒の育て方をしているのか。自身も筑駒の卒業生であり、筑波大学・生命環境系の教授でもある星野貴行校長に話を聞いた。

――筑駒というと非常に高い偏差値が有名で、「天才集団」というイメージがあるのですが…。

やはり、皆さんは高い偏差値とか大学合格実績に注目しますよね。でも、普通の授業で大学合格を意識した授業はまったくしていません。むしろ、課外活動などに力を入れています。筑駒生にとっての3大イベントは、音楽祭、体育祭、それに3日間で1万3000人近くの来客がある文化祭です。この3つの大きなイベントの他に、部活動も盛んです。特に文化系の部活動では、囲碁、将棋、ジャグリングなどが国内トップレベルです。筑駒生はとにかくこういった課外活動に熱心に取り組んでいて、非常に多忙だと思います。

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