歌舞伎役者に医者に日本代表。暁星学園って? 暁星学園・勝部純明校長に聞く

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 九段下駅そばの靖国神社のすぐ裏に「都内屈指のお坊ちゃん学校」はある。
カトリックの中高一貫校として名高い暁星学園だ。大学受験でも高い実績を残している。
 独特の家族的な校風からOBも故中村勘三郎、松本幸四郎、市川中車など歌舞伎界からサッカー選手やミュージシャンなど多岐にわたる。加えて、フランス語が必修など、国際感覚を養うような独特なカリキュラムが特徴的だ。今回は暁星学園・勝部純明校長に話を聞いた。

――暁星というと「お坊ちゃんが多い」という印象があるのですが……。

おっしゃるとおり、かなり教育熱心なご両親が多い印象です。ご両親も弁護士や医者の方が多くいます。しかも、ただ教育熱心というよりも、「暁星のファン」という印象ですね。暁星の校風や理念に共感してくださっている方が多いと感じています。中には「うちの子供も7つボタンの制服を着てほしい」という熱狂的な親もいますよ。

――大学受験では、医学部へ高い合格実績を残しています。

2012年は現役で61名、浪人した生徒を含めれば91名が医学部に合格しました。1学年180人からすれば、3分の1が医学部に現役合格しています。かなり高い実績だと思います。親が医者という生徒も多く、自然と医学部を志すようになっているというのもありますね。

暁星のOBのラインナップは医学部だけではありません。とくにOBの中には歌舞伎役者の方も多いのも特徴でしょう。故十八代目中村勘三郎さんや、松本幸四郎さんがも暁星OBです。香川照之(市川中車)さんも先日、暁星卒業生ですが、うちで講演会をしてもらったばかりです。

卒業式で「ラ・マルセイエーズ」を歌う学校

――フランス語と英語が必修という特徴的なカリキュラムですね。

カリキュラムというよりも暁星とフランスの結びつきがそもそも強いんです。暁星はフランス人のカトリック修道士によって設立された経緯があって、フランス語と英語が必修です。暁星の象徴ともいえる、「7つボタンの制服」もフランスの海軍士官の制服が由来になっています。

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