「東大向き」と「ハーバード向き」の7つの違い

100人中98人は東大を選ぶ

グローバル化による影響を受けるのは、ビジネス界だけではありません。教育の世界にも、グローバル化の波が押し寄せています。今、世界と日本の教育はどう変わろうとしているのでしょうか。ビジネスパーソンや学生、そして、子どもをもつ親たちは、何を知っておくべきなのでしょうか?
この連載コラムでは、ベネッセでソーシャルイントラプレナー(社内起業家)として活躍し、米国トップ大学進学塾「ルートH」 を担当する藤井雅徳さんに、東大とハーバードに代表される、日米大学の違いを説明してもらいます。日本の教育の問題と可能性を示すことによって、日本の新しい「教育のかたち」を考えていきます。
世界から俊英が集うハーバード大。同大が求める人物像は東大とは大きく異なる(写真:Getty Images)

東大との最大の違いは、模範解答がないこと

前回まで、東大と米国トップ大の入試の違いを述べてきた。端的にまとめると、東大は先を見通せる状態で、高い処理能力が問われ、米国トップ大は先が読めない状態で、不確実性に挑戦する能力が問われる。また東大は、「教科書や参考書の中にある誰が見ても正しい解答」を表現しないと合格できないが、米国トップ大は、「自分の中にある自分らしさ」を表現しないと合格できない。

その象徴が、米国トップ大の必須課題「Personal Essay」だ。このエッセイについて、もう少し詳しく解説しよう。

米国トップ大の受験生の多くは、合格した先輩がどんなエッセイを書いたのかを見たがる傾向がある。しかし、海外トップ大進学塾「ルートH」ではそれは意味がないものと考えている。

合格者のエッセイの傾向を把握したところでいいものが書けるわけではないし、先輩の体験や価値観は自分自身のそれとは違うので参考にならないからだ。それでも合格者のエッセイを見せてしまうと、生徒たちはマネしようとするだろう。その瞬間に、米国トップ大が知ろうとしているその生徒固有の〝らしさ〟が失われてしまう。

最終的な合否を決める重要なエッセイに対して模範解答がない。これが東大入試との最も大きな違いだ。

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