「東大向き」と「ハーバード向き」の7つの違い 100人中98人は東大を選ぶ

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「東大向き」か「ハーバード向き」かを見極める7つのポイントを、以下順に記してみよう。

(1)確率論で考えるか

まずハーバード向きの生徒はリスクテーカーである。ハーバードを受けたら6%しか受からない、東大を受けたら80%以上受かるというときに、ハーバードを選ぶ生徒はリスクを取れるということだ。東大とハーバードを併願し、それぞれの準備に時間を取られて両方とも落ちるリスクもある。

もし「ハーバードに進学したら、就職率はどれぐらいですか?」と聞いてくる生徒がいたら、私は東大を勧める。将来の保証や安定性で進路を判断する生徒はハーバードには向いていない。第2回でも述べたが、弁護士や国家公務員、医師になりたいなど、国家試験にかかわる将来のイメージが明確にある場合は東大向きである。

(2)学びたいことがあるか

ハーバードを選ぶ生徒は、リスクテーカーではあるが、“リスクを取るという感覚はない”。純粋にハーバードで学びたい、もしくはハーバードの先に自分がやりたいことがあって、それがすべての選択肢に優先するから選んでいるだけである。

これに対して、大学卒業後は「こういう職業に就きたい。こんな仕事をやってみたい」というキャリアに対する意識が強い場合は、卒業後のロールモデルが豊富で圧倒的な人脈がある東大が向いている。

(3)興味ある学問分野の幅はどうか

興味のある学問分野が文系と理系にまたがってしまうほど知的好奇心が溢れている生徒や、アートの領域にも関心が及ぶ生徒はハーバード向きである。米国トップ大を目指す生徒の多くが、知的好奇心が強く、興味のある学問分野が融合している場合が多い。18歳の段階で「この学部・学科に行く」と専攻を決め切っている生徒は、意外にもあまりいない。

(4)周囲を惹きつける魅力があるか

東大受験は、他者との対話がなくても机に向かい黙々と一人で受験勉強を進めることができる。だが、米国トップ大は、願書作成の過程で、先生や親、課外活動の支援者など、多くの関係者と願書を作り上げていかなければいけない。社交的で、人を巻き込むのがうまい生徒はハーバード向きだ。ハーバード合格者は、しなやかさとしたたかさを持ちあわせており、甘え上手でお願い上手、人が思わず応援したくなるチャーミングさがある。

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