最新データに見る、日本人の留学
今回はまず、2月8日に文部科学省から「日本から海外への留学生数の推移」のデータ発表があったことを受けて、近年、「企業は、ガラパゴス」「学生は、内向き」だと言われている“論拠”について考えてみたい。
まず、文科省データによると、今回の数値も内向き傾向を「裏付ける」ものとなった。2010年の留学者数は5万8060人と前年の5万9923人と比較して3.2%減少。ピークである2004年の8万2945人と比べて、実に30%の落ち込みだ。
次に、この文科省のデータ(2010年度)よりも1年速く最新のデータを公表しているIIE(国際教育協会)のデータを見てみよう。日本からアメリカへの留学生数は右図のように推移している。
2011年のアメリカへの留学生数は1万9966人であり、2010年の2万1290人から6.2%のダウン。ピーク時の1997年と比較すると半分以下にまで減少している。このデータで注目してほしいのは、2008年から2011年の落ち込みが大きいことだ。ここ数年、18歳人口の減少スピード以上に、留学生数の減少が進んでいることがわかる。
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