ハーバード以外の、知られざる「一流大学」 リベラルアーツカレッジという選択肢

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グローバル化による影響を受けるのは、ビジネス界だけではありません。教育の世界にも、グローバル化の波が押し寄せています。今、世界と日本の教育はどう変わろうとしているのでしょうか。ビジネスパーソンや学生、そして、子どもをもつ親たち は、何を知っておくべきでしょうか?
この連載コラムでは、ベネッセでソーシャルイントラプレナー(社内起業家)として活躍し、米国トップ大学進学塾「ルートH」 を担当する藤井雅徳さんに、東大とハーバードに代表される、日米大学の違いを説明してもらいます。日本の教育の問題と可能性を示すことによって、日本の新しい「教育のかたち」を考えていきます。
今年、シンガポール国立大学はイェール大学と提携し、新大学をスタートする(写真:Bloomberg via Getty Images)

 海外のトップ大学が世界展開を進めている。2010年、米ニューヨーク大学はアラブ首長国連邦の首都アブダビにアブダビ校を開校した。また、米イェール大学はシンガポール国立大学(NUS)と協定を結び、2013年、シンガポールに「イェール・NUSカレッジ」を創立する。ダイナミックに変化している都市で、時代のうねりを肌で感じながら、米国以上に多様性のある生徒たちと4年間、学べるのだ。

大学のグローバル化が進み、大学選びもよりボーダレスに、そして、フラットになる中で、日本の高校生も世界中の大学を志望校の1つとして考える時代になっている。

これまでこの連載ではハーバード大学を中心に紹介してきたが、ハーバードだけが海外のトップ大学ではない。今回は、ハーバード以外の海外トップ大学や、次のターゲットとなる海外大学を日本人の留学先の選択肢のひとつとして紹介しよう。

HYPSは「神の領域」

米国トップ大学でハーバードのほかにはどのような大学があるのか。

人気が高いのは米国東部にあるアイビーリーグと呼ばれる8校だ。この8大学とは、ハーバード、イェール、プリンストン、コロンビア、ペンシルバニア、コーネル、ダートマス、ブラウンだ。これにMIT(マサチューセッツ工科大)と米国西部のスタンフォードを加え、アメリカ難関10大学と称される(詳細は下表を参照)。

アメリカ難関10大学の中でも、特に人気なのは「HYPS」だ。この「HYPS」とは、「H」のハーバード、「Y」のイェール、「P」のプリンストン、「S」のスタンフォードの4大学を指す。この4大学の合格率は1ケタ台と極めて低く、この4大学への合格は、受験生の間では「神の領域」と言われている。

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