グローバル化による影響を受けるのは、ビジネス界だけではありません。教育の世界にも、グ ローバル化の波が押し寄せています。今、世界と日本の教育はどう変わろうとしているのでしょうか。ビジネスパーソンや学生、そして、子どもをもつ親たち は、何を知っておくべきでしょうか?
この連載コラムでは、ベネッセでソーシャルイントラプレナー(社内起業家)として活躍し、米国トップ大学進学塾「ルートH」 を担当する藤井雅徳さんに、東大とハーバードに代表される、日米大学の違いを説明してもらいます。日本の教育の問題と可能性を示すことによって、日本の新しい「教育のかたち」を考えていきます。
地元密着の優良な州立大がたくさんある
前回は、ハーバード以外の、知られざる「一流大学」と題し、アメリカのリベラルアーツカレッジを紹介した。今回は、より幅広い選択肢について説明しようと思う。
まず初めは、アメリカの州立大だ。「州立」とは文字どおり、州によって設立された大学のことである。日本で言うところの国公立大学のイメージに近く、規模やレベルもさまざまだ。同じ州内に複数の大学が存在する場合も少なくない。
州立大のトップスクールとしては、UCB(カリフォルニア大学バークレー校)やUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)などが、日本でも知名度が高いが、このほかにも、地元に密着した優良な大学が多数存在する。
また、ミシガン大のように、大学院中心のリサーチ型に特化している大学や、工科大学など特定分野に特化した大学もある。総じて、私立大よりも授業料が安いのも特徴だ。
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