9月入学は、日本の大学システム変革の一歩 立命館大学・川口清史総長インタビュー

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関西私学の雄、立命館大学がグローバル人材の育成に力を入れている。「キャンパス・アジア」をはじめ多様なプログラムを用意。その目的は、卒業生たちが「多文化」のなかで、成果を出せるような人材へ育てることだ。川口清史総長に聞いた。

――グローバル人材の育成について注目が集まっていますが、立命館大学ではどうとらえていますか。

グローバル人材とは、「自分と異なる文化的背景を持つ人たちとともにチームを築き、共に何かを創り上げることができる人」だと考えている。グローバル化が進み、個人の価値観や文化などが多様化している。そのような人たちが集まって、仕事であれ何であれ、共通の課題に向かって協力して働く、「多文化協働」の時代になっている。

グローバル人材を育成するうえで、大学がなすべきことは何か。私は、多文化協働の環境を提供することだと考えている。地域の課題に向き合う調査研究や企業の課題解決、ボランティアでもいい。他にも、寮を設置して留学生や日本人学生がともに生活できる空間を大切にしたい。こういった仕組みづくりが必要だ。

アジア3つの大学で学べる「キャンパスアジア」

――具体的な取り組みとして、何がありますか。

日中韓の国家プロジェクトとしてスタートした、文学部の「キャンパスアジア・プログラム」に期待してほしい。これは、中国の広東外語外貿大学と韓国の東西大学校と日本の立命館大学でそれぞれ10人、合計30人を選抜し、2年間で3つのキャンパスを移動して学ぶプログラムだ。

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