全米州立大と豪州大。おトクな2つの留学法 コミュニティカレッジとTAFEという選択肢

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もうひとつの現実的な選択肢、オーストラリアのTAFE(テイフ)への留学について説明する。

TAFEとは、オーストラリアの国や州が運営する職能スキル習得のための公立キャリアカレッジのことを指す。オーストラリア全土で57校が開校されており、約160万人が在籍している。たとえばビクトリア州では、地元の高校生の約半数は卒業後にTAFEに進学する。

アメリカの「コミカレ」に対し、オーストラリアの「TAFE」と認識していただけるとわかりやすいだろう。オーストラリアの大学は3年制だが、TAFEに入学して、2年次にオーストラリアの国公立大学に編入するという教育システムが、日本の高校生には受け入れられている。

ちなみに、オーストラリアには39の大学があるが、このうち37大学は国公立である。オーストラリアの大学の競争力は高く、TIMESの「世界大学ランキング」の100位以内に6大学が入っている。これは、日本の2大学(東大と京大)を上回る数だ。

100以上のキャリアに直結した実学コース

オーストラリアの大学は、日本と同じように学部ごとに生徒を募集する。生徒は入学時点で就職を意識しながら専攻を選び、学部課程で専門分野を学ぶ。

TAFE(テイフ)もまた、実学教育に定評があり、会計学や観光学、ホスピタリティ、国際ビジネス(貿易)、ITなど、100以上のキャリアに直結した専門コースが用意されている。

アメリカの学部課程はアカデミックなリベラルアーツ(教養教育)が中心だが、オーストラリアは実学教育に定評がある。大学選びにおいて、実学・資格志向が強い日本の高校生にとっては、相性のよい進路選択だ。

また、TAFE(テイフ)の学費は、年間約90万~160万円であるため、オーストラリアの大学の学費の約120万~320万円と比較すると安く、コミカレ同様その分の学費を抑えることができる。

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