内向きの時代は終わり、留学人気が再燃する

「東大よりもハーバード」の時代がくる

グローバル化による影響を受けるのは、ビジネス界だけではありません。教育の世界にも、グローバル化の波が押し寄せています。今、世界と日本の教育はどう変わろうとしているのでしょうか。ビジネスパーソンや学生、そして、子どもをもつ親たちは、何を知っておくべきなのでしょうか?
この連載コラムでは、ベネッセコーポレーションでソーシャルイントラプレナー(社内起業家)として活躍し、米国トップ大学進学塾「ルートH」を担当する藤井雅徳さんに、東大とハーバードに代表される、日米大学の教育の違いをわかりやすく説明してもらいます。「海外向きの子と日本向きの子の見分け方」「海外進学の3つの方法」といった具体的なノウハウの紹介とあわせ、東大秋入学など時事的なトピックについても取り上げます。日本の教育の問題と可能性を示すことによって、日本の新しい「教育のかたち」を考えていきます。

日本の若者の「内向き志向」がここ数年、指摘されている。その一つの理由として、海外に留学する若者の減少が引き合いに出される。しかし、その潮目が変わりつつある。

日本の留学生の動向を説明する前に、まず世界の動向を把握しよう。

OECD(経済協力開発機構)と豪州の教育機関IDPの調査によると、1995年に世界中で130万人いた留学生の人数は、2006年には290万人に増え、25年には720万人まで増加すると予測されている。社会がグローバル化、ボーダレス化するにしたがって、世界全体の留学生が増えているのだ。

では、日本はどうなっているか?

文部科学省のデータによると、日本人の留学生は04年がピークで8万2945人。そこから年々減っていき、09年は5万9923人と、ピーク時の約3分の2まで減少している。世界全体では留学生が増加している中、日本人の留学生は確かに減り続けている。

ではどこの国への留学が減っているのだろうか?

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